誰か助けて! 産後鬱になってしまいました。。

まさか自分が! 第1子で母乳ノイローゼから産後鬱になって減薬→第2子妊娠→2度目の産後鬱→完治までの道のりを書く。少しでも多くの出産した家族の役に立ちたい。

※※産後鬱になって実践したこと⑩※※

※※産後鬱になって実践したこと⑩※※

 

これは人によって効果がある人とない人がいると思うんだけど,私の場合は×だった。

それは・・・

 

産後鬱について,人に話すこと。

 

まず,聞いてくれる相手が以下の状況にある人には効果があると思う。

☆心の底から遠慮なくぶっちゃけ話ができる相手がいて,その相手がこちらの話しを同調して聞いてくれる状況にある人。

 

☆聞いてくれる相手が経験者だったりして,つらい状況が分かっている上で聞いてくれる状況にある人。

 

そして,聞いてくれる相手が以下の状況にある人には,効果があるかないかは,その人によるかも。もしくは逆効果になることもあるかも。

★1 常に自分の話したことに対して辛辣なコメントを的確に言ってくる人。

 

★2 こちらの状況をまったく理解していないで,話をいい加減に聞く人。

 

★3 こんなことを話したら,心配させてしまうかもという気持ちを抱く人。

 

私の場合,★1は実の両親,★2は旦那,★3は出産した仲の良い友だちだった。

 

私は大学を卒業してすぐに就職してすぐに,家をでて下宿をしていた。通えない距離ではなかったけど,家からでたいという強い気持ちがあったから。

 

自分に優しく,他人に厳しい父親からは運動面でも勉強面でもどんなに頑張ってもほめられた記憶がない。父親は優秀だった自分とたえず比べて批判をしてきた。

 

自分に厳しく,他人にも厳しい母親からはほめられた記憶はあるが,そこで満足せずたえず高みを目指すようにプレッシャーをかけられていた。そして,それに応えるために沢山努力をしたが,できのいい兄弟を常に比較され,しんどかった。

 

家をでて10年,出産のために里帰りとなったわけだが,これが産後鬱の原因の1つではなかったのだろうか,と今ふりかえって思う。

 

「常識」「普通」という単語。これは両親がとてもよく使う単語だ。よく育児で親世代と揉めたりするというけど,うちの両親は揉めるというより一刀両断。例えば「母乳あげなくてかわいそう」「赤ちゃんは20時までには寝かせるべし」「こんな小さい子を外出させてかわいそう」「普通の赤ちゃんは~」など産後鬱でなければ気にならないのかもしれないが,些細な一言がこちらを責めているように聞こえる。

 

朝のウォーキングの際もこちらがいろいろ話をするのを最初は聞いてくれた母親も,途中から「せめて1ヶ月くらいで治るといいよね。」「赤ちゃんの寝かしつけはこうやるべきだよね。」「もっと身体を動かした方がいいよね。」と価値観を押しつけてくるようになった。もっと話を聞いてくれるだけでいいのに。

 

そうなってくると,”話をしてもどうせ批判されたり,否定されるだけだ。”という気持ちになってくる。実際,両親はとてもよくしてくれた。ご飯の用意や子供の相手,寝かしつけ・・・2人がいなかったら,と思うとぞっとする。だけど,こちらがこうしてほしい,という希望は通らない。あくまでも両親がやりたい時にやりたいことをやってくれるのだ。そんな状況に疲れてしまった。

 

★2 の旦那についてだけど,旦那は一回り近く年下だ。出産した時まだ20代だった。そして出産する前,共働き(2人ともフルタイム)だったのだが,掃除・洗濯・料理は全てこちらがやっていた。

 

掃除は床のものを片付けず適当にほうきで掃くだけ,洗濯はハンガーにかけるのが面倒だからピンチにすべてかけて干す→乾かない,料理はインスタントが作れるというハイスペックな旦那にやらすより自分がやった方がストレスがなかったから。

でも,これを通常としてしまったため,産後も自分のことが全くできずにしんどかった。洗濯も実家にもちこみ,掃除はやらなかったため新居はどんどん汚れていった。

料理も実家で食べる。

 

そして産後鬱になって,すごくつらかったのは旦那の「○○(私の名前)は強いから,すぐ治るよ!」という姿勢だった。

 

こちらが「産後鬱ってこういうものだから,この本読んでよ」などとお願いしても,「本読むの苦手だから無理」など,びっくりする理由で断ってくる。

 

だから,産後鬱に奥さんがなって,何とかしてあげたくてブログやHPを見ている旦那さんを見ると涙がでるほどうらやましい。

 

つきそってくれてる,こちらの心配をしてくれてる,ただそれだけで本当に勇気になるし,頑張って治さなきゃという気持ちになるんだよね。

 

★3 友だちは何人かいたが,一番仲のよい友だちは海外に赴任中だった。2番目に仲の良かった友だちは不妊治療中だった。3番目に仲のよい友だちは男の子を2人出産していたが,「毎日大変だけど充実してる!」という話をよく聞いていたので,自分の今の状況を説明したらめちゃ心配するだろうな,という気持ちが先に立ってしまった。

他にも,話をしたかったけど,どこからどういう風に話したらいいのか,もうよく分からなかったから,あたりさわりのない相談になってしまった。そして何より人と会うのがとてもしんどかったから(引き籠もってたから),なかなかそんな機会がなかった。

 

よく役場の保健師さんなどが1ヶ月検診あたりで訪問にきてくれて話を聞いてくれたら楽になった!というママもいるようだが,それは比較的軽い場合かと。私は1回話をしただけでは楽にならなかった。

 

産後鬱で苦しんでいる身内がいる方,プレッシャーをかけずに話を親身に聞いてあげてほしい。でも,あまり親身になりすぎると自分も鬱状態に引っ張られることがあるらしいので要注意!

 

次回は「産後鬱になって(生後2ヶ月~)」